求めすぎた個人情報

前記事で書いたように「サプライズ」を追究するため、会員登録のメールフォームの項目数を大幅増やし、様々なイベントの展開を試みようとした企業があった。

しかしながら、氏名やメールアドレスだけなら兎も角、生年月日、出生地、職業、役職、嗜好、性格、資産、興味・・・と必須項目に無いにしても信用調査並に並んだメールフォームでの申請数は一行に伸びなかった。

新規登録はあれども、増やした分の項目への書き込み件数も芳しくなく、イベント考案の材料としては乏しい物となってしまった。前のめり過ぎたイベント計画例。

確かに個人情報が集まれば、イベントの考案や効果的なキャンペーンも打ち出しやすくなる。生年月日を知れば誕生日に合わせて優待メールを送ったり、趣味・興味・嗜好で対応するサービス・製品の案内が来るのは、皆がよく知るメール群にもよくある方法だ。

が、「段階」を踏まずに情報登録を要求しても顧客からすれば、「不信感のサプライズ」が生まれる程度でイベントどころじゃなくなってしまう可能性については充分気をつけたい。